VESICA PISCIS MAGAZINE
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【RECOMMENDS】Welcome To Julian//Never So Close

Welcome To Julian

Welcome To Julianはフランスのシューゲイザーバンド。活動はオフィシャル情報で1989年から1997年までとなっている。
クリエイションからリリースであれば日本でも名が知られているであろうが、バークレー・レコードからリリースの為か日本では全く情報が無い。
しかしながら、音はChapterhouseやThe Boo Radleys、Rideと言った90年代オリジナル・シューゲイザーバンドそのもの。それもそのはず、My Bloody ValentineのLovelessにクレジットされる16人のエ​​ンジニアの1人、Guy Fixsenがプロデュースしている。

Welcome to julian – real thing

Never So Close


1.Real Things
2.Take It Easy Eddy
3.Seconds Out
4.Nicola’s Cage
5.Lucky Star
6.Diamond
7.Who’s
8.Never So Close
9.Drop Dead Gorgeous
10.Interlude I
11.Rain Comes Down
12.Higher
13.Is It A Crime?
14.Interlude II

「Lucky star」などはフレーズこそMy Bloody Valentineを彷彿とさせるが、曲の組み立ても素晴らしく上品で、Early 90’sのバンドが持つ特有の雰囲気が逆に今凄く良い。「Nicola’s Cage」や「Higher」など哀愁を帯びたギターのメロディなどは今のバンドは無いので逆に新しい世代には新鮮に響くかも知れない。
そして特筆すべき名曲「Real Things」を忘れてはならない。少しR.E.MやThe Cureの 「Friday I’m In Love」っぽさもあり、歌ものとして名曲の雰囲気を全開に出しながらコーラス部分は“ウーウーウウーウー”しかないと言う潔さ。メロディだけで完全勝利している最高の1曲。シューゲイザーバンドなのに全くその手の記事で紹介されているのを見た事が無いので、是非この機会に知って欲しい。