VESICA PISCIS MAGAZINE
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INTERVIEWS

【INTERVIEW】研ぎ澄まされた美学はシューゲイズの本質へと回帰 ―サイケデリックなサウンドで圧倒的な存在感を放つ孤高のバンドThe Stargazer Liliesのインタビュー

INTERVIEW

2006から通算3枚のアルバムをリリースし、00年代以降のシューゲイズ・シーンの多様化に多大な影響を与えたSoundpool(サウンドプール)のメンバーKim FieldJohn Cepによって結成され、2013年にGraveface Recordsよりデビューアルバム『We Are The Dreamers』をリリース。2019年には通算4枚目のLP『Occabot』をリリースし、イギリスのカルチャー・メディアFar Out Magazineの「The 50 best shoegaze albums of all time」にも17位にランクインするなど、孤高の気高さを放ちながらもシーンから絶大な支持を得ているThe Stargazer Liliesにインタヴューを行った。

The Stargazer Lilies "Living Work of Art" | Official Stream | Rad Cult, 2019

– 現在のメンバーやパートについて教えてください。 また、バンドにはどんなストーリーがありますか?

現在のメンバーは3人で、
John Cep – 作曲、プロデューサー、エンジニア、ギター、ドラム、ベース、ボーカル、その他諸々
Kim Field – 作曲、ベース、ボーカル
Cari Gee – ドラム

The Stargazer LiliesはSoundpool(※1)のJohnとKimのロマンチックなパートナーシップから生まれたんだ。

※1 Soundpoolは2005年に結成されたニューヨークを拠点とするシューゲイズバンド。JohnとKimが在籍していた。

– SoundpoolはNYCを拠点にしていましたが、現在はNortheast(ペンシルバニア州)に住んでいるんでしょうか?

現在はペンシルベニア州北東部を拠点としていて、テキサス州オースティンのツアーにドラマーのCari Geeが参加した。この狂気(COVID-19パンデミック)が起こる前は基本的に絶えずツアーをしていたんだ。僕らはアメリカを何度も何度もツアーしたし、カナダの主要都市も何度かツアーをしているんだ。あとはリマ、サンティアゴ、ビニャ・デル・マール、ブエノスアイレス、マル・デル・プラタ等、サウス・アメリカも廻ったし、北ヨーロッパもツアーしていた。 ニューヨークやフィラデルフィアからそう遠くないので、それらの都市でたびたびプレイしていたんだ。で、2019年の中頃にオレゴン州ポートランドに移って、現在はペンシルバニア州のイーストコーストに戻ってる。

– Soundpoolと比較して、よりサイケデリックな部分が強調されていると感じます。The Stargazer Liliesが結成される前に、このサウンドについてのアイデアはありましたか?

あったよ。もっとダウンテンポでヘヴィーでギターに重きを置いたものをやりたかったんだ。もっとツアーをできるように5ピースのバンドからパワートリオにストリップダウンしたかった。
ギターサウンドは残したいと思っていて、Soundpoolには2つのシンセとバックトラックがあったので、音響的にたくさんの音が鳴っていた。僕たちはそれをシンプルにしようと考えていて、つまり、書いた曲の生の感情を引き出したかっただけなんだ。

The Stargazer Lilies

– The Stargazer Liliesのサウンドはどのような影響によって作られていますか?

特になし。 アンビエント、サイケデリック、60年代のフレンチポップ、ポストパンク、シューゲイズ、ソウル、60年代のガールグループ、クラシックロック、ドリームポップ、ボサノヴァなど、多種多様な音楽を聴いてる。

– 最新作「Occabot」について質問です。制作はいつ頃からスタートしたのでしょうか?

数年に渡る激しいツアーの最中に曲を書いていたんだ。2019年の初めにプロダクションをスタートして、その春の終わりまでにリリースの準備が整った。そして2019年11月1日にリリースとなった。

– 今回は通算4枚目のアルバムとなりますが、それぞれの曲に以前よりサウンドの統一性が生まれたように感じます。制作時に意識した事はありますか?

そうだね。レコーディングをする前にTobacco(※2)によるキュレーションとエディットの流れがあったんだ。僕らは彼にたくさんの曲を渡して、彼が曲のリストを編集して、残りの曲を簡潔なレコードにまとめたんだ。

※2 Tobaccoとして知られてるThomas Fec(トーマス・フェック)は、アメリカ・ペンシルバニア州のエクスペリメンタル・アーティスト。サイケデリックロックバンド、Black Moth Super Rainbowのフロントマンであり、ソロアーティストとしても活動。2018年にはラッパーのAesop Rockとチームを組んでMalibu Kenをスタート、2019年1月にセルフタイトルのデビューアルバムをリリース。

– 「Occabot」のアートワークは「Calabi-Yau manifold」を彷彿させますが、どのようなコンセプトがありますか?

Tobaccoが芸術家のRobert Beattyを選んだ。彼はTame Impala、Flaming Lips、その他多くの著名なバンドと一緒に仕事をした人で、ニューヨークタイムズなどのクライアントを擁する有名なグラフィックアーティストなんだ。Kimがアルバムの音のイメージをベースにしてカラーパレットを提案して、あとは目のイメージを取り入れたいと伝えた。残りはアーティスト側にお任せした感じかな。

– The Stargazer Liliesのサウンドを作るために重要なペダルまたはアンプはありますか?

Yes、僕たちは音を作るために多くのエフェクトを使ってる。すべての音は、ギター、ベース、ドラム、ボーカルで作ってる。今のところシンセサイザーやキーボードは使っていないんだ。
ライブではマーシャルのキャビネットとヘッドを使う事を押し通してる。ギターとボーカルエフェクトの3つのペダルボードを持ってツアーに行くんだ。

– 音楽以外に何に興味がありますか?

ミッドセンチュリーの建築とデザイン、社会的平等、旅行、文学、哲学、宇宙、猫、ハイキング、あと料理かな。

– バンドの今後の予定があったらおしえてください。

もちろん!僕らは新しいアルバムに取り組んでいて、またツアーに行く事を楽しみにしてるんだ!

 

text by PØRTAL EDITORIAL TEAM