VESICA PISCIS MAGAZINE
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INTERVIEWS

【INTERVIEW】フランス発、シーンの喧騒を横目に繊細なタペストリーを作り出す玄人集団 ―10年代のシューゲイズ・シーンに3つの作品を残したDead Horse Oneのインタヴュー

INTERVIEW

フランスのシューゲイズ・バンドDead Horse One(デッド・ホース・ワン)は実に誠実で音楽愛に溢れた連中である。
だから、もしシューゲイズが好きならDead Horse Oneの作品は手に入れるべきだ。
RIDEが好きなら、My Bloody Valentineが好きなら、The Brian Jonestown Massacreが好きなら、House Of Loveが好きなら、Fleeting Joysが好きなら、The Horrorsが好きなら、TOYが好きなら、Alcestが好きなら、Pity Sexが好きなら、そのどれかが好きなら彼らの作品は手に入れるべきだ。
実力も折り紙付き。サイケデリアとロックの正道を実直に突き進むDead Horse OneからOlivier Debard(オリビエ・デバード)がインタビューに答えてくれた。

Dead Horse One

Dead Horse One(デッド・ホース・ワン)は2011年に結成、翌年にフランスのCranes Recordsより『Heavenly Choir Of Jet Engines』をリリース。2013年にはRIDEMark Gardener(マーク・ガードナー)によるプロデュースで『Without Love We Perish』La FaceCachèe(EU)Hands And Moment(JP)よりリリース。これはシューゲイズ・ファンには説明不要だろう。
その後もThe Liverpool Psych Festへの出演など精力的に活動を続け、セカンドアルバム『Season Of Mist』を2017年にリリースする。カリフォルニアのシューゲイズ・バンドFleeting Joys(フリーティング・ジョイス)John Loring(ジョン・ローリング)がプロデュースを手掛けている。
RIDEとのヨーロッパツアー、The Brian Jonestown Massacre(ブライアン・ジョーンズタウン・マサカー)とのフランスツアーを行い、その後もパリのGibusでNothingと共演するなど勢力的な活動を続けている。2019年には共同制作者にJohn Loring(ジョン・ローリング)、ミキシングにMark Gardenerを迎えて制作された3rdアルバム『The West Is The Best』をリリースしている。

DEAD HORSE ONE | I LOVE MY MAN

– バンド名はどのように決まったの?

Oliver:バンドの名前はオーストラリア人の友人からの提案だったんだ。「A Vietnam suicide mission name(ベトナムの自殺ミッションの名前)」だと思ったヤツは、ドラッグの影響かもな…

– Dead Horse Oneはどんな音楽からインスピレーションを受けていますか?

Oliver:非常にクラシックなもの。過去40年間のすべてのロック・ミュージック。そして80年代前半のイギリスのポストパンク(The Cure, Bahaus, Joy Division,Echo And The Bunnymen)から80年代後半のシューゲイズ(MBV, RIDE, House Of Love)。それから、ほぼ全ての90年代のUSメタル/オルタナティブロック。…Deftonesがリストのトップになるかな。

– ファーストアルバム『Without Love We Perish』はRIDEのMark Gardner(マーク・ガードナー)と制作されましたが、共同制作に至るまでの経緯やエピソードがあったら教えてください。

Oliver:Markは彼の故郷であるオックスフォードに、プロスタジオ「OX4 Sound」を構えているんだ。俺たちはそれにとても惹かれて、バンド再編直前の2013年に彼にコンタクトを取ったんだ。

彼は本当に素晴らしい人物で、俺たちがどんなサウンドを鳴らしたいのかを色々聞いてくれて、彼がそれを理解するのはそれほど難しくなかったように見えた。そのとき間違いなくプロフェッショナルだと感じたね。

– ニューアルバム『The West Is the Best』のコンセプトやアートワークに込められた意味や背景はありますか?

Oliver:まず、『The West Is the Best』は、ベトナム戦争のドアーズによるコンサート中にモリソンが発した皮肉なフレーズであることを言っておこう。社会は常に人口統計学、戦争などに応じて進歩的または伝統主義的な流れの中で交差している。アンドレ・マルローは、「21世紀は神秘主義の世紀になるか、否か」と語った。写真は、精神的なシンボルであるローブを身に着け、西を向いている人が描かれている。それは対戦するか/抱擁するかのどちらかだ。誰もが彼の信念に従って彼が望むものを見るだろう。

– Fleeting JoysのJohn Loring(ジョン・ローリング)をプロデューサーに起用したきっかけは?

Oliver:俺は前からFleeting Joysの大ファンなんだ!正確には覚えてないけど、セカンドアルバム『Season Of Mist』の制作についてJohnに直接連絡した事がきっかけになったんだ。彼はちょうどそのとき『Speeding Away To Someday』(2019)の制作に取りかかっていた時期だった。

Johnは主に『The West Is the Best』では「My Pain」「Echo Street」「The Shrine」にギターで参加していて、俺は「Saudade」で(Johnの妻でバンドメイトのパートナーである)Rorika(ロリカ)とデュエットで歌っているんだ。

あと、最高の思い出の1つは、Johnが俺たちの『Season Of Mist』を最初にミックスをして受け取ったときに、大きなショックを受けたことかな。それは俺の想像をはるかに超えてきたんだ..別のバンドを聴いたように感じるほどにね!奴はマジで天才だぜ!

– Dead Horse Oneのサウンドを再現するために重要な楽器やペダルはありますか?

Oliver:Jazzmaster + Delay + RAT + Reverb +コーラスのヒントは(80年代っぽいのサウンドのもの)

DEAD HORSE ONE | FALLING

– 90年代に活躍したWelcome to Julian、近年ではあなた達の他にAlcest、M83などもシューゲイズとして認識されていますが、フランスでシューゲイズ、ドリームポップは比較的多くの人に認識されているスタイルなのでしょうか?

Oliver:どういたしまして。英国でも俺たちのオーディエンスのほとんどが米国から来ているようだった。Welcome toJulianは90年代の最高のフレンチロックバンドなんだ。数年前のステージでシンガーのLionelと一緒にカバーを演奏した事は、本当に誇らしく思ってる。

Q.音楽活動以外で興味があることは?

Oliver:チェスとサーフィン


 

text by PØRTAL EDITORIAL TEAM

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