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新たな才能に注目が集まるパンデミック後の世界
my bloody valentineの再発に歓喜する30代~40代の往年のファンを尻目に、大学生など若い世代では新たな才能へ注目が集まっている。
ありのままを受け入れ、自分独自のスタイルを重視するZ世代にとって、メインストリームを軸としたエンターテイメント業界に対する帰属意識が薄く、強いインディペンデント精神を持ったバンドは魅力的だ。とくにカルチャー感度の高い若年層にとってはライフスタイルやクリエーションを彩るインスピレーションとなっている。
そんな次世代が注目するドリームポップ、シューゲイズ、インディロックバンドを13組紹介しよう。
Just Mustard
2018年にリリースした『Wednesday』で注目を浴びたアイルランド、ダンドーク出身のインディーロックバンド。呪術的なムード漂う特徴的なサウンドは一度聴いたら忘れられない。Pixiesチルドレン的な側面も感じられ、シューゲイズの伝統的なリバースリバーブを使用したサウンドにおいても、むしろ新鮮さすら感じる鋭いセンスには脱帽。
Penny Diving
Penny Diving(ペニー・ダイヴィング)はカナダ、モントリオールを拠点にするインディロックバンド。
アンブリッジ姉妹とサウンドメーカーであるトーマス・オーガスティンの3人組で、フレンチ・サイケポップとオルタナティブロックを掛け合わせた個性的なスタイルは唯一無二。アーケイド・ファイア(Arcade Fire)などを手掛けたライアン・モリーのマスタリングによるデビューアルバム『Big Inhale』は2021年日本でもリリースされる。ドリームポップの新旗手としても目が離せない。
Low Hummer
イングランド、ハルを拠点とするインディロックバンドLow Hummer。
「Never Enough」のようなドリームポップから「Sometimes I WIsh」のようなシンセをフィーチャーしたサウンド、「The People, This Place」で打ち出した攻撃的なポストパンクまで幅広い表現力と確かな才能で新進気鋭のバンドとして2021年大注目のバンド。リーズのインディレーベルDance To The Radioからデビューアルバム『Modern Tricks for Living』をリリースする。
Softcult
Softcultはカナダ、オンタリオ州出身の双子の姉妹であるPhoenixとMercedesからなるインディロック・デュオ。
ライオット・ガールのムーブメントとサウンド面ではSlowPulpやSnarlsなど近年のインディ・ロックバンドからインスピレーションを得ていると言う彼女達。Easy Life Records(英)からデビューEP『Year of the Rat』が4月16日にリリースされている。
Kekko
KekkoはTim KekとCherie Koの夫婦によるシンガポールのドリームポップ・デュオ。
Kekはシンガポールのコンサート、フェスティバル・プロモーターSymmetry Entertainmentの創設者としても知られており、KoはBored Spiesのメンバーとしてスペインのバルセロナで開催されるフェスPrimavera Soundに出演するなどのキャリアを持つ。
Velveteen Echo
Velveteen Echoはヒューストンを拠点とするインディロックバンド。ミステリアスな雰囲気漂うLauren Warthenの歌声にマッチしたドリーミーなサウンドで注目を集める。ベッドルームポップと90年代のバンドからの影響を公言しているVelveteen Echo。このノスタルジックなムードと洗練されたポップチューンで、多くのプレイリスターを虜にしている。
Talking Violet
カナダの4人組ロックバンド。クラシック・シューゲイズの進化系とも言える、グランジやオルタナティブロックの要素を強く打ち出したサウンドが魅力。ノイジーなギターサウンドは攻撃性では無く、繊細なエモーションのベールを重ね合わせたソフトな質感。「Superego」は心の琴線に触れる名曲として名高い。
Milly
Brendan Dyerによるローファイ、スロウコア、シューゲイズ・プロジェクトとしてコネチカットでスタートしたMilly。
現在はロサンゼルスに拠点を移して活動している。2020年にシングル『Talking Secret』でデビュー。EP『First Four Songs』を2019年にリリースしており、2020年はシングル『Star Thistle Blossom』をリリース。ポスト・シューゲイズの新旗手として大注目。
BLUDHOOD
BLUDHOODは、モスクワのインディロックバンド。ドラマチックでエッジの効いたドリームポップ・サウンドはクラシック・シューゲイズの影響だけではない。ゴシック、ポストパンクのエッセンスを加えて、エレガンスで耽美主義的な独自の個性を確立している。
White Ring
7年の沈黙を破り復活したニューヨークのウィッチハウスユニット。Bryan KurkimilisとKendra Maliaは2021年に2月19日にインダストリアル色を強く打ち出したニューアルバム『SHOW ME HEAVEN』をリリース。ウィッチハウスの代表格でありながら、そのダークでノイジーな世界観とサウンドは2021年のアップデートによりポストシューゲイズと正面衝突。
Drug Store Romeos
ハンプシャー出身のスリーピース・バンドDrug Store Romeos(ドラッグ・ストア・ロメオズ)。ドリームポップにサイケデリック、メロウポップをトッピングしたスウィートなサウンドで一躍注目を浴びる。フレッドペリーのブリティッシュ・ニュー・ウェーブ2018にもノミネートされるなど多方面で支持を得ている期待のUK新人バンド。
Korine
フィラデルフィアのダークウェーブ・デュオ。Morgy RamoneとTrey FryeはDepeche Modeなど80年代ニューウェーブからの影響に加えて、ドリームポップやダークウェーブのエッセンスを加えてオリジナルなサウンドを作り出している。また、ストリートカルチャーを取り入れた個性的なスタイルで若い世代からも支持され、ネクストDrab Majestyとも囁かれている。
White Flowers
UKプレストンのドリームポップ・デュオWhite Flowers (ホワイト・フラワーズ)。サウンド、アートワーク、ビジュアル全てにモノクロームなエスセティシズムを纏い、UKサイケシーンで注目を集めている。Dovesの元メンバーであるJez Williamsを共同プロデュースに迎えて、Tough Love Recordsよりデビューアルバム『Day by Day』をリリース。
http://vesicapiscis369.com/columns/596/
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