KAYAMは、予想を超える音楽を創り出すことにかけては、特別な存在であり、唯一無二の熱意と革新性において、より高いハードルを設定することを意味する最新作「Omens」は、その好例と言えるだろう。
キム・ラウスとマイク・ラウスの兄妹からなるこのデュオは、非常に幅広いクリエイティブな影響を受けており、彼らは自分たちの音楽を定義するスタイルの融合にちなんでだけでなく、彼らの好物の一つであるファラフェル（ひよこ豆の料理）に敬意を表して「Falafel Pop」と呼ぶほどだ。
フォークからインディーポップ、オーガニックサウンド、オルタナティブまで、この2人のサウンドはニュアンスとオリジナリティに富んでいる。
このバンドを動かす多様なサウンドは、2人の多様な人生背景と深く結びついている。二人はイギリス、ドイツ、イスラエルなど様々な場所で生活を経験し、多文化的な環境で育った。イギリス、ドイツ、イスラエルなど、様々な場所で生活してきた兄弟は、これらの場所とその異なるひねりが、バンドの音楽と、個人的な経験やその先の幅広い世界を描くためにサウンドスケープを継続的に拡張する能力に、大きなインスピレーションを与えている。
ライブを観れば、カヤムの音楽がいかに重層的であるかがわかるだろう。ライブではボーカルのキムがケルティックハープを演奏する。この楽器は、デュオのサウンドに不思議で、まるで別世界のような雰囲気をもたらす。
マイクはギターと歌を演奏する多才なパフォーマーだ。さらに、彼はループしたパーツの複雑なファブリックを作り、しばしばギターをパーカッシブな楽器として使い、時にはビートボックスまで披露する。

KAYAMは、非常に折衷的な視点から音楽にアプローチする能力と、ジャンルの融合とも言えるスタイルを大切にしています。これはまさに、アルバムのリードシングル「Omens」で体験できることであり、このデュオは本当に素晴らしい成果を上げているのです。この曲は、Sufjan StevensやElliott Smithのようなアコースティックギター、優しいハープ、落ち着いたボーカルが特徴で、実に興味深く、原始的なサウンドを提供しています。また、”Mike’s Trip to the Desert “では、サイケデリックなタッチとドリーミーなサウンドスケープで、より心に響く魅惑的な作品に仕上がっています。また、”Lately “では、より親密なトーンとエレクトロニックな実験的なサウンドがミックスに取り入れられています。また、”Let’s go for a walk “では、アコースティックなアルペジオとアンビエントなトーンでアルバムのバラエティーを増やし、アルバムの特徴である親密さはそのままに、より親しみやすいものになっている。
「11 Days “では、フィールド・レコーディングがミックスに加わり、より自然な流れでオーガニックなサウンドに仕上げてある。
このリリースは、KAYAMの素晴らしい新しい始まりであり、このリリースを特別で唯一無二のものにするエキサイティングな新章であり、アーティストにとってパーフェクトな名刺代わりとなるだろう。