Just Mustard
Just Mustardはアイルランドはダンドークのシューゲイズバンド。シンプルな4ピースのバンド編成ながら変化球の効いたサウンドで聴く者を驚かせる。ポストパンクを通過したヒリヒリするようなビートに、インダストリアルなノイズが埋め尽くす。そんな硬質で冷たい質感のサウンドの中心にはしっかりとしたメロディと儚く透明感のあるヴォーカルが存在感を放っており、個性的な表現をしている。Fontaines D.C.のツアーサポートにも抜擢されており、欧州では支持を増やしている。
Wednesday
そんなJust Mustardが2018年5月2日にリリースした怪物アルバムが『Wednesday』だ。まさに非の打ちどころが無いほど完璧な仕上がり。配信中心となってしまった現代においては珍しく、不穏な空気からはじまるTrack1の「Boo」のイントロから最後の「Pictures」までLP1枚を通して1つの作品と言う印象を受ける名作。中でもTrack2の「Curtains」はmy bloody valentineの「Only Shallow」から必要最小限の骨組みだけを抜き取り、現代にマッチする形で再構築した“シューゲイズの魅力の根源”を問う挑戦的な1曲。悪夢でも白昼夢でもなく、現実にあるパラレルワールドの扉を開くJust Mustardの世界観を堪能して欲しい。この記事を書いている時点でLPは完売。デジタルのみの販売となっている。
Just Mustard – 'Curtains' Live Session
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