オルタナティブロック/シューゲイザー・バンドAerofallがアルバム『RH』より「Trails」のビデオを公開した。

このビデオは同じく『RH』収録「Stunning Haze」の映像制作も手掛けているグラフィック＆モーション・デザイナーVasily Shikhachevskiyによるもので、次のように説明している。

「技術が新しいアイデアの原動力になるのであって、その逆ではない。その例として、ケヴィン・シールズを挙げることができる： ケヴィン・シールズは、自分の音楽に大きな影響を与えたものとして、60年代の新しい録音技術（特に「ウォール・オブ・サウンド」）を挙げている。
私は1年前にニューラルネットワークの研究を始めました。最初の実験は「アイデア」のないもので、20世紀初頭のアバンギャルドアートを参考にして、ニューラルネットワークに「自分が望むような」画像を生成させることに集中していました。

何かがうまくいき始めたとき、次の明らかなステップは音楽を加えて、それがビデオクリップとして機能するかどうかを確かめることでした。しかし、画像がきれいで正確になるほど、音楽と合わなくなっていると感じました。そして、私が再現するのがはるかに難しいと考えるものへスタイルを完全に切り替えてみました。それはホログラフィックとハローエフェクトです。個人的にはこれがシューゲイザーと調和していると感じました。その時点ではまだ計画はありませんでしたが、これらのちらつく光、反射、そして輝きは、私の周りの世界の絵に完璧に合いました。ドゥーム・スクロール – 私の日常生活の大部分 – 混沌の中で何か希望のあるものを見つけようとすることでした。
もう一つ正しい道を進んでいるかもしれないというサインがありました。2月頃、神経疾患の大きな合併症に見舞われました。他の症状の中でも、特に背中から始まる鋭い痛みが全身を貫きました。まるでドリルで穴を開けられているような感じで、救急車を呼びました。そして、鎮痛剤を大量に投与されると、痛みの代わりに残ったのは全身に広がる震えでした。まるで全身が軽い電気ショックを受けているような感じでした。そして、生成した画像のいくつかはまさにそれを表していました。灰色の痛みのない物質の中の電気的なスプラッシュのような感じです。そして、それがなぜか私の仕事に集中する助けとなりました。」

ボーカルのヤーナはビデオについて次のように語っている。
「ビデオは突然現れました。彼は私たちの音楽からインスピレーションを受けていて、シンプルなビデオシリーズにもかかわらず、ヴァシリーは1年かけて徐々に動きや色彩という形でビデオに感情を加えていきました。」

『RH』はメンバーチェンジを経て制作されたアルバムで、様々な困難を乗り越えリリースされた。1stアルバムを超える衝撃と評され、シューゲイザーファンのみならずインディーシーンで高く評価された。